西・奥穂高ルート


西穂高岳〜奥穂高岳のバリエーションルート。
中盤のジャンダルム登頂と終盤の馬ノ背通過がこのルートの核心部です。

なお、西穂高岳〜奥穂高岳の縦走は、西穂側からのアクセスが安全です。
奥穂側からのアクセスの場合、足元が見づらい下りが多くなるため、難易度が上がってしまいます。
(女性の方はかなり苦労されていました)

コースタイムと各ポイントの注意点を以下にまとめてみました。 参考までに。

ルート ロープウェイ〜西穂高岳〜ジャンダルム〜奥穂高岳〜ロープウェイ登山口
山行日 2015.08.14〜16
コース
タイム
8/14
13:00ロープウェイ山頂駅〜14:00西穂山荘

8/15
3:00西穂山荘〜5:30西穂高岳〜7:30天狗ノ頭〜9:30ジャンダルム〜11:00奥穂高岳(昼食)〜11:30穂高岳山荘

8/16
6:00穂高岳山荘〜白出沢〜10:00ロープウェイ登山口

各ポイントの注意点 <西穂山荘〜西穂高岳>
・西穂小屋〜西穂高岳は特に難しいところはなく、ヘッドライトの灯りで行けます。



<西穂高岳〜間ノ岳〜天狗ノ頭〜天狗のコル>
・ここからは浮石やザレ場など気の抜けない岩場の連続。
・天狗ノ頭への登りは逆層スラグになっていて、滑りやすいです。
・天狗ノ頭の下りも気は抜けないが、要所に鎖があります。
・天狗のコルには上高地へエスケープルートがあり、進退の最終判断はここで行う必要があります。
(天狗のコルには、長野県側と岐阜県側にそれぞれビバークポイントもあります)



<天狗のコル〜ジャンダルム>
・ペイントマーキングが徐々に減ってきて、ルートファインディングが難しくなってきます。
・細い尾根のためGPSも役に立ちませんので、少し登ってはルート確認し、慎重に先へと進みます。
(突っ込んでしまい、後戻り出来なくならないように)
・ジャンダルムの基部が分岐になっていて、岐阜県側がジャンダルム山頂へ続くルート、
・長野県側が奥穂高岳への巻きルートに分かれます。
(ジャンダルム山頂に寄るのであれば、ココで荷持を置いて空身で登ると楽です)



<ジャンダルム〜馬の背〜奥穂高岳〜穂高岳山荘>
・ジャンダルム山頂から基部へ戻り、長野県側の巻きルートを進むと、奥穂高岳へとつながる急登があります。
(疲れていて、心が折れそうになります)
・急登は岩溝状になっていて、浮き石やガレ場が多く、先行者との距離を保って登ります。
・急登を登りきったら本ルートの最難関ポイント、馬の背が待ち構えています。
・馬の背はナイフエッジになっていて、両サイドが絶壁で落ちたら死にます。
・馬の背を抜けたらウイニングロード、奥穂高岳に到着です。



ルート概略図


西穂での滝雲


西穂高岳山頂

いざバリエーションルートへ

天狗ノ頭への逆層スラグ

天狗ノ頭から見下ろした上高地

天狗ノ頭からの下り


天狗のコル

上高地へのエスケープルート



念願のジャンダルム山頂

ジャンダルムを越え、奥穂を目指す

最後の急登で心が折れそうになる

もう一息

最難関ポイント 馬ノ背

馬ノ背  通過の際の動画デス

奥穂高岳に到着


穂高岳山荘

涸沢

夕暮れのひととき

翌朝の日の出

白出沢への下り