飛騨乗越の急登に心折れそうになった 槍ケ岳 山スキー |
【日時&場所】
2018/03/31-04/01 槍ケ岳(3180m)
【コースタイム】
5:00 新穂高温泉
9:00 槍平小屋
13:00 飛騨乗越
14:00 槍ヶ岳
15:00 槍ヶ岳山荘/冬季避難小屋
6:00 槍ヶ岳山荘/冬季避難小屋
7:30 槍平小屋
10:30 新穂高温泉
【コメント】
新穂高温泉から滝谷までは夏場の登山道を通り、その後の飛騨乗越までは雪で埋もれた沢を直登し、槍ヶ岳へと登る。
この積雪期飛騨沢コースの特徴は、夏場よりも最短距離でアクセスでき、山スキーを利用して朝3時に登り始めて槍ヶ岳日帰りする人もいるほど。
飛騨沢上部の急登を、雪が緩まない時間帯に登り切るのがポイント。
積雪期の槍ケ岳登山は 「新穂高温泉〜槍平小屋〜丸山〜千丈乗越〜槍ケ岳」がツボ足/従来ルートでしたが、バックカントリースキー主流となった今では飛騨沢直登コースが一般的。
それだけ山スキー板の軽量化とビンディングTLTの普及が大きいですね。
このルートの周囲が2800m〜3000mの山々に囲まれているため、デブリの規模も大きく巻き込まれたらひとたまりもないので
早めに通過するという点でも山スキーは理に適っています。
ちなみに最も危険なところは、当然のことながら槍ケ岳山頂上部。
鎖場が雪で完全に埋もれ、頑固にピッケルとアイゼンを効かせないと、滑落の危険性が非常に高いです。
メインロープやガチャ類があれば安全ですが、ここまで持ち上げるのが大変。
補助ロープとスリング&カラビナ2セットの自己確保程度で挑むのが現状です。
雪の状態にも左右されますが、あくまでも自己責任で。
登頂後は閉鎖された槍ヶ岳小屋へ直行、標高3000mの強風に見舞われた稜線で雪洞掘りする気力もわかず、
冬季避難小屋を利用させて頂きました。
怖いこともばかり書きましたが、最後にイイところも紹介しておきますね。
槍平から見上げる穂高連峰は眼前に迫り、まるでスイスの田舎町にいるかのような素晴らしい光景が広がっていました。
来年はこの穴場に豪勢な食材を持ち込み、「雪上キャンプ de まったり」してみたいですね。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|